あなたは「職場に必要な人」ですか? ~ BCPに備えて [仕事についてのエトセトラ]
トヨタは、部品の仕入れ先の新型コロナ感染拡大の影響や半導体不足の影響で、国内の工場、最大11工場21ラインを21日から24日の間、操業を停止すると発表しました。すでに操業停止を決めているものを含めると、1月の減産はおよそ4万7000台に拡大します。これは1月20日のニュースです。
大英断でしょう。
銀行の場合は銀行法第5条に休日が規定されています。
はっきり言えば「簡単に店を閉めることはできない」ということです。
12日には
新型コロナウイルスの感染が急速に広がり、社会活動の基盤が大きく揺らぐ事態も危惧されるとして、東京都の小池知事は経済団体に対し、従業員の欠勤に備えてBCP=事業継続計画の点検や策定などを要請というニュースも流れました。
BCPという言葉も久々に聞きました。
銀行ではずいぶん前からBCPの体制は構築されており、普段から応援体制をどうするかも視野に入れながら経営しています。
支店各店舗では一番厄介なのは「手形交換」業務です。
手形交換とは「銀行に持ち込まれた手形や小切手等を持ち寄り、お互いの銀行が支払うべき手形類を相互に交換して、受取額と支払額の差額を手形交換所などで決済する制度」ですが、
・違算があれば交換所からペナルティ
・交換所からペナルティがあれば「支店の業績評価」にもペナルティ
があるなどかなり気を遣う業務の一つです。
そんなこともあり「誰でもいいよ」「変わりはいくらでもいるよ」という業務でもありません。
この人たちが一斉に休んだら万事休すです。
「橋が落ちた」「道路が通行止め」「電車が止まった」なども想定しておかなければいけません。
そんなことからも「社宅の位置」なども一方向には固められません。
組織的に対応できることは組織で対応しますが、「あなたがいないとうちは回らない」という人材もいるものです。
こういう人が「急に辞める」となったら大変なことになってしまいます。
そこで「互換性」「仕掛かり仕事を減らす」なども当然のことです。
「あなたがいなくてもうちは回るよ」と言われないように働くことも重要なのです。