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「お歳暮」は誰から? [みんなうすうす気づいている]

12月には「お歳暮」をいただかれた方もいらっしゃったのではないでしょうか?
かつての銀行員はお取引先から山になるほどお歳暮をいただいていた時期もあったようです。
お仕立券付きワイシャツ生地」「商品券」「ビール券」などが定番でした。


ところで、皆さんは、

①そもそも「お歳暮をもらいましたか?」

2000年に施行された「国家公務員倫理法」「国家公務員倫理規程」の影響で「接待をする」「贈答をする」慣行を廃止または縮小されたことが大きく「企業からお歳暮をもらう」ということが世の中全体ではずいぶん減りました。


その「お歳暮は誰からでしたか?」

「個人から」ですか?それとも「法人(企業)から」ですか?
かつては「年賀状」も企業名のものが多かったですが、最近はめっきり減りました。
中には「メール」に変わったものも多いようです。


「お歳暮を誰かに差し上げましたか?」

かつては、「企業の担当者として」お歳暮を差し上げることに関与されていた方も多かったのではないでしょうか?
いまそういう仕事はありますか?
カレンダーすらなくなった企業もずいぶんあるはずです。


とかく「景気低迷」の犯人的理由として「消費」の低迷を指摘するコメンテーターの方が多いようですが、彼らの中には、

「個人消費」と「企業消費」の区別ができていない

このお歳暮話をチェックしただけでも「企業がお金を使わなく」なっています
おそらく、お歳暮など贈答の定番であった
・茶
・海苔
・梅干し
・ハム
・食用油
・ビール
などの業界はこの影響が色濃く出ているはずです。

企業の経営テーマの一つには「経費節減」と言うのがあります。
つまり「今まで通りには企業消費は増えない」ということが言えそうです。


「数量消費」と「価格消費」の区別ができていない

かつては「薄利多売」という言葉もありましたが、今はどうでしょう?
「価格破壊」という言葉すら聞かなくなりました。

「断捨離」をした人が「たくさん買い込む」こともないでしょう。


商品寿命が長くなった

私の場合は30歳くらいの時に買った衣料品を今でも着ています。
・ユニクロが典型的ですが「寿命が長くなった」
・体型を意識した人が増えたため長く着られる
・「廃棄」することへの抵抗もあり、たくさん買わなくなった
・ファッションに大きな変化がない
等々の事情もあります。
中年太り」という言葉も今では聞かなくなりました。

電気製品でも似たようなことが言えます。
・寿命が長くなった(大きなイノベーションがない)
・性能がよくなった
・廃棄問題が伴う


このように考えてみると「消費が伸びない」理由もよくわかってくると思います。
これからは「経済成長の柱は消費ではない」という時代が来ると思います。





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