「あらかわの桃」 [どう受け止めたらいいのか]
「桃」が八百屋さんの店頭に並ぶ季節になりました。
おいしいと評判の和歌山県の「あらかわの桃」
和歌山県北部の紀の川市桃山町で生産された桃です。
確かにおいしく上級品です。
かつてのこと、生産農家の方にこんな提案をしてみました。
①「桃山」というきれいな名前の土地柄なのに「なぜ『あらかわ』という野卑な名前なのか?『桃山の桃』という名前に変えたらどうか」
②販促のお手伝いをしましょうか
という二つのことです。
生産農家の皆さんからは叱られてしまいました。
①「あらかわの桃」で十分ブランド力がある
②急に売り先が増えても生産が追い付かないし、今のところ困っていない
と。
おっしゃる通りです。
短期的にはおせっかいな提案でした。
各農家とも安定収入がおありのようです。
ここ何年か各地域の知事が中心となって地元の農産物、水産物などの販促に力を入れていらっしゃる地域があります。
こういうマスコミ出たがり知事の姿を見るたびに「あらかわの桃」のことを思い出してしまいます。
1.生産能力はあるのか?
2.それって何?
お米がそうです。
ササニシキ、コシヒカリなどと言った品種名に「〇〇のコシヒカリ」等と名付けて売られた時代と異なりいろいろなネーミングのお米が増えました。
「それどこの?」
「おいしいの?」
などと素朴に思ってしまいます。
「松坂牛」「近江牛」と言った牛肉などのブランドレベルまで高めようというものでしょうか?
SNSで「〇〇美人」という果物を見つけました。
〇〇は地名で「梨」のブランドのようです。
そこはどこにあるのだろうとグーグルで検索してみました。
もっとシンプルでいいのでは?
・旬にはうまい
・どちらかと言えば値段と相談して買う
のですから。