「経済政策」と「産業政策」と「企業経営」と [少し政治的な話を。。。。]
コロナが蔓延している中で驚いたのは、国民の皆さんの声には「経済が回らない」「経済を回す」といった具合に「経済」あるいは「消費」という言葉が一般化して使われていることです。
私の長い銀行員生活の中で一般市民の方あるいは企業経営者の方の中で「経済」とか「消費」という言葉をお使いになる方は本当に少なかったです。
つまり日常的に「経済」「消費」という言葉をお使いになることはなかったと思います。
かつて一般的によく使われたのは「景気」という言葉でした。
経営者の皆さんは「業界動向」「業種別動向」「地域別動向」ということに強い関心がありました。
そして「企業経営のノウハウ」も人気でした。
おそらく原因は「具体性のないアベノミクス」「安倍・菅の9年の無策」と「マスコミの伝え方」にあるのでしょう。
これらの言葉には現場感がありません。
GDPが伸びなかったのもこういう意識や政策が強く反映しているからでしょう。
日本の立ち遅れあるいは日本経済に綻びが見えるのは、
①農業、水産業、工業、商業(いわゆる士農工商)をどうするのか?
②儲からない企業をどうするか?
という具体策がなく、解決策は「補助金」という図式が続いたからでしょう。
今からでも遅くありません。
①少子・高齢・長寿化という日本社会の構造
②見劣りする国際競争力
③サービス産業への傾斜
を検証しそこに必要な政策をぶっこんでください。
現実には
①コロナの感染高止まり対策
②資源不足対策
③食料自給対策
④エネルギー対策
⑤物価高対策
⑥倒産増後の雇用対策
⑦災害対策
⑧国土強靭化対策
等々、これらは「経済」という言葉では括れないことばかりです。
「安倍・菅の9年」の無策がそこここに見え隠れしています。