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「看護師さん」たちの心配事 [無駄の効用かやっぱり無駄か]

ネットの記事というのは毎日のように新しいものが出てきますが、当事者や関係者にはそれなりに問題意識として残るものです。

知り合いの看護師さんたちと話しました。
例えば、

1.「入所男性がパンを詰まらせ死亡、特養ホーム側に2490万円賠償命令」

名古屋市西区の特別養護老人ホームで、入所中の男性(当時88歳)がパンを喉に詰まらせて死亡したのは職員らが見守りを怠ったのが原因だとして、遺族が施設側に計約2960万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が7日、名古屋地裁であった。藤根康平裁判官は施設側の安全配慮義務違反を認定し、計約2490万円の支払いを命じた
(2023/08/07 読売新聞)

という事案。
このケースは特養での事案ですが、病院でも同じようなことが起こってしまうかもしれないのです。
●88歳の男性
●パーキンソン病だった
という方のこと。
高齢化が進めば(高齢入院者が増えれば)「特養」であろうが、「病院」であろうが起こることは同じです。
もし、病院の個室でこういうことが起きるとしたのなら
●食事中看護師さんがついていなければいけない
●早めに流動食に代えておかなければいけない
ということと、
88歳の男性の遺族にここまで損害賠償が認められるのなら「担当看護師としてはやめざるを得ない」という気持ちになってしまうと。。。

誰しも年を取りますが、「88歳までも生を求めるのか?」という素朴な疑問もわいてしまいます。


2.マイナンバーカード(マイナ保険証)の普及の問題

最近は「反対のための反対」のような様相も見え隠れしますが、医療現場で働く人たちには深刻な問題です。
●高齢患者がますます増える
●医療の受け入れ態勢・事務がパンク寸前
●看護師不足
※今の看護師さんは大卒者が多いというのが実情で
・費用は?
・奨学金は?
・地方に大学はない
と言った課題もあります
●医師の業務の委譲
●医療の高度化に伴う知識・実務の習得
等現場には相応に仕事が増えています。
さらには高齢者が増えれば手間もかかります。
せめて受け入れ事務体制だけでも整備しなければ看護師さんの負担はさらに増えてしまいます。

例えば東大病院
●毎日の予約患者数 約3000人
●そこに「急患」と「新患」
●入退院の出入り
※東大病院の病床数は約1200床


3.「高額医療費の現実」を知っている

「抗がん剤」ならいくらでしょう?
健康保険対象でも月額1~3万円くらいはするでしょう
それも1回ぽっきりではありません。
要は「健康保険ファンドを圧迫してまで何歳までの人に使うのか?」
ということ。
年間156万人がお亡くなりになり、そのうちの25%がガンが原因です。
※おそらく高齢者に多い


4.「国債」増発は自分らの負担

いろいろな政策を「国債」頼みでやるのは結局「自分達の負担」(将来に先送り)という現実もよくご存じです。
医療の現場にいる人たちほどそこは敏感かもしれません。


ネット記事を弄ぶのもいいのですが、現実を直視している人たちの不安は真理を突いているはず。


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