安倍さんの発言はかっこいいけど。。。。(中曽根政権と安倍政権) [少し政治的な話を。。。。]
今回の総選挙は「安倍受難」選挙の様相になってきました。
テレビが伝える街頭演説のシーンを見ても必死の形相です。
実は私は、1980年代の半ばは霞が関のあるお役所で働いていました。
いわゆる「天上り」というやつです。
当時の総理大臣は中曽根さん。
彼からは「人生80年時代の課題と展望とその指針」作りのための明確な指示が出ていました。
いわゆる「バブル」の前でしたから、
〇景気が良くない
〇消費が伸びない
〇忍び寄る「国際化」と「国債化」
〇「金融自由化」に代表される「自由化」
〇「人生80年」と言われる「長寿社会」が引き起こす「社会構造変化」への対応
等々、課題が山積みでした。
そんな中、私は、「審議会の事務局」「国会対応」「マスコミ対応」という目に見える仕事のほかに「課題の整理と解決策」を調査分析するチームの中にいました。
そんなこともあり、「日本」の課題にどうアプローチするのか?どう解決していくのか?というのを身近に感じたものでした。
この頃から「人生80年時代」というテーマが政策に盛り込まれるようになりました。
政策に盛り込むにあたっては、2~3年くらいをかけてじっくりと揉みこんででいき、時々中間報告を公にしながら政策テーマを煮詰めていったものです。
〇審議会で発言されたあるエコノミストの「首都高速道路のあり方」などは、今の東京周辺の高速道路網に活かされいます。
〇「高齢者による交通事故加害者化」などは、「警察庁」とも揉めました。「そんなことはない」と。
~30年前のことが現実になっています。
さてさて、今の安倍政権の政策テーマの数々がどうして定着しないのかと言うと、こういう地道な積み上げや周知もなく、ある日突然「きれいな言葉」になって飛び出してくるようなことが続いています。
「それってどんなことなの?」「あれはどうなったの?」と思うことがたくさんあります。
少し前は「高等教育の無償化のために憲法改正」とおっしゃっていたのに、今は「幼児教育」云々に変わっています。
「そんな小さなことに。。。。」とおっしゃる方もおありかもしれませんが、「憲法改正」という言葉の影がちらつくほどの大事だったはずです。
「岩盤規制の撤廃」と言う言葉もそれほど大した事象でもないことが多いようです。
「人生100年時代」という言葉すら私には安っぽく伝わってきます。
中曽根さんは「改憲論者」のはずですが、彼が方法論において最優先したのは「国民生活の向上」ということでした。少なくとも霞が関の中では支配的でした。
今回の総選挙の功罪はいろいろあるのでしょうが、「国民生活における不安の解消」「国民生活の向上」が論点になることがないのはとても寂しい気がします。
私が知る中曽根時代の霞が関は「政策プロセス」が今よりははるかに明確だったような気がします。
ところで、選挙の結果、「北朝鮮対応」はどうなるのでしょうか?
安倍自民党が勝てば自衛隊に軍事行動をさせるということなのでしょうか?
テレビが伝える街頭演説のシーンを見ても必死の形相です。
実は私は、1980年代の半ばは霞が関のあるお役所で働いていました。
いわゆる「天上り」というやつです。
当時の総理大臣は中曽根さん。
彼からは「人生80年時代の課題と展望とその指針」作りのための明確な指示が出ていました。
いわゆる「バブル」の前でしたから、
〇景気が良くない
〇消費が伸びない
〇忍び寄る「国際化」と「国債化」
〇「金融自由化」に代表される「自由化」
〇「人生80年」と言われる「長寿社会」が引き起こす「社会構造変化」への対応
等々、課題が山積みでした。
そんな中、私は、「審議会の事務局」「国会対応」「マスコミ対応」という目に見える仕事のほかに「課題の整理と解決策」を調査分析するチームの中にいました。
そんなこともあり、「日本」の課題にどうアプローチするのか?どう解決していくのか?というのを身近に感じたものでした。
この頃から「人生80年時代」というテーマが政策に盛り込まれるようになりました。
政策に盛り込むにあたっては、2~3年くらいをかけてじっくりと揉みこんででいき、時々中間報告を公にしながら政策テーマを煮詰めていったものです。
〇審議会で発言されたあるエコノミストの「首都高速道路のあり方」などは、今の東京周辺の高速道路網に活かされいます。
〇「高齢者による交通事故加害者化」などは、「警察庁」とも揉めました。「そんなことはない」と。
~30年前のことが現実になっています。
さてさて、今の安倍政権の政策テーマの数々がどうして定着しないのかと言うと、こういう地道な積み上げや周知もなく、ある日突然「きれいな言葉」になって飛び出してくるようなことが続いています。
「それってどんなことなの?」「あれはどうなったの?」と思うことがたくさんあります。
少し前は「高等教育の無償化のために憲法改正」とおっしゃっていたのに、今は「幼児教育」云々に変わっています。
「そんな小さなことに。。。。」とおっしゃる方もおありかもしれませんが、「憲法改正」という言葉の影がちらつくほどの大事だったはずです。
「岩盤規制の撤廃」と言う言葉もそれほど大した事象でもないことが多いようです。
「人生100年時代」という言葉すら私には安っぽく伝わってきます。
中曽根さんは「改憲論者」のはずですが、彼が方法論において最優先したのは「国民生活の向上」ということでした。少なくとも霞が関の中では支配的でした。
今回の総選挙の功罪はいろいろあるのでしょうが、「国民生活における不安の解消」「国民生活の向上」が論点になることがないのはとても寂しい気がします。
私が知る中曽根時代の霞が関は「政策プロセス」が今よりははるかに明確だったような気がします。
ところで、選挙の結果、「北朝鮮対応」はどうなるのでしょうか?
安倍自民党が勝てば自衛隊に軍事行動をさせるということなのでしょうか?