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5年後、10年後を語らない人に成功はない [裏づけのない経営学]

日本を代表するメーカーのOBの方とお話する機会がありました。


「後継者がいない」「M&A」などの話題の中で、彼らに「5年後、10年後はどうなっているのですか?」と聞くと、「そういうの人事の人がよく言うよな」と返事が返ってきました。
私が人事部にいたことなどを話したこともあったからでしょう。


少しむっとしてしまいました。
「人事にいた」からではなく「銀行員だった」から当然のように聞いたまでです。


銀行が企業に融資する場合は、
「5年後、10年後もちゃんと返済してくれるだろうか?」
「5年後、10年後もいい取引が続くだろうか?」
「5年後、10年後のこの企業の経営体制はどうなっているのだろうか?」
と必ず考えます。
多くの企業経営者なら「将来像」を考えるのは当然のことかもしれません。
また、そういう話をなさる経営者に何度も接してきました。


彼らに「関西電力の贈答問題のようなことは一般的なのですか?」と聞くと「ありがちな話」だとか。。。。
銀行の「倫理規定」「コンプライアンス」への取り組みの話をしたところ「そこまでやっているのか?」とも。


日本の製造業の低迷が報じられる今日ですが、他国の企業の勢いに抗えない状況になっています。
「インバウンド観光客の増加」は日本の努力と言うよりも、近隣諸国の所得上昇の効果という側面があります。
「アジア諸国の豊かな人たちが日本に観光に来る」という現実をもう少し丁寧に見る必要があります。


日本の「モノづくり」は大丈夫なのだろうか?
ふと思ってしまいました。
幸いなのは私がお話ししたのは「企業OB」であり、「現役の人たち」はもっと冷静に見ていらっしゃるものと思います。

ただ、「日本人の働き方」や「税金の使われ方」がこういうこともテーマになっていればいいのですが。。。。。






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