SSブログ

「日本郵政」の殿様経営 [裏づけのない経営学]

どうもすっきりしない「日本郵政」の経営ぶりです。

郵便局に行けば、「昭和」の企業の姿にCSが絡まったような店舗が多いのも事実です。

先ごろ行われた「日本郵政㈱」の代表者による記者会見(2019.12.18)も見てその発言ぶりに驚きました。

つまり、

「私はホールディンカンパニーの社長であり事業会社の現場が起こした不始末のことなど知ったものか」

とでも言いたそうなスタンスでした。
こんな風に聞こえたのは私だけではないはずです。

事業会社あってのホールディングカンパニー
あなたたちホールディングカンパニーの経営陣の報酬は事業会社の利益の積み上げによるもの
そういうあなたも「事業会社」の役員を兼務しているはず
ホールディングカンパニーの経営役員が事業会社の具体的な事象を知らずしてどうするのか

と思ったものです。
おそらく今回の記者会見を行った役員の皆さんは、「郵便局の店頭でハガキや切手を買ったり、保険に入ったり、貯金をしたり」したことがないのではないか?と思わせてしまうような発言ぶりでした。

現場を理解しない経営者に再発防止策がわかるはずがありません。
「現場の狭い了見」を「高い見識」の中でかじ取りするのがホールディングカンパニーの経営陣のお仕事の一つであるはずです。

「ゆうちょ銀行」や「かんぽ生命」の不幸は「金融庁」の管理が浸透していないことにも原因があります。
そのところもわからないで「民営化」と呼ぶのもいかがなものでしょうか!

郵便局員の「自爆行為」あるいは「コンプライアンスって何?」とでも言いたくなってしまう行動ぶりには閉口してしまいます。

「日本郵政」グループがいつまでもおかしなトラブルを抱える理由は、
現場を知らないグダグダな経営陣
昭和の文化のままの職員
監督官庁の時代錯誤
にあるような気がします。

昨日は、
監督官庁の総務事務次官が情報漏えい問題で辞職
森田千葉県知事の「俺が悪かった」発言と「都内で散髪」
等々、経営幹部の発想はまだまだ「昭和」のままのような気がしてなりません。

(参考)
●森田健作知事、台風停電中に私用外出 都内で散髪(日刊スポーツ 2019年12月20日)
https://www.nikkansports.com/general/news/201912200000865.html
●日本郵政㈱ 役員の状況
https://www.japanpost.jp/corporate/about/officers/index06.html#name01




nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事