「コンプライアンス」とは「常識に照らす」ということ [仕事についてのエトセトラ]
日本相撲協会の「インフルエンザ」問題はあまり大きな話題にもならなかったようです。
●もう「相撲協会はしょうがないなぁ!」
●また「貴乃花」関係か
●裸でするスポーツだからなぁ
等々、いろいろな受け止め方があるのでしょうが、今の世の中の常識からは大きくかけ離れているような気がします。
特に「九州を中心に1日から始まった冬巡業では、インフルエンザで少なくとも関取衆8人以上が休場」という事態の中でこの扱いにはいつものことながら違和感を感じざるを得ません。
そういえば「日本郵政」経営幹部の言動の違和感にも通じるものがあります。
こういう人たちに共通なのは「コンプライアンスに照らしてどうか」ということです。
ひょっとしたらこの人たちは「コンプライアンス」が一般的には(多くの企業社会で定着している)「法令順守」と呼ばれていることも具体的にご存じないのかもしれません。
「人を殺してはいけない」「人のものを盗んではいけない」ということを理解している人でも、その他のルールはそこまで深刻に受け止めてはいないように見えてしまいます。
彼らには難しすぎるのかもしれません。
「常識に照らせば」とか「自分の家族の問題だったら」というように噛んで聞かせるように教えたほうがいいのでしょう。
何かがあると「再発防止策」と騒ぐお歴々は多いようですが、この人たちは具体的なことを何ひとつ理解できてないのではないかと思ってしまいます。
「大相撲」についていえば、「インフルエンザの季節なので気をつけろ」とか「インフルエンザにお相撲さんがかかったらどうするか」ということよりも「インフルエンザに罹ったやつが悪い」という常識がまかり通っているのでしょう。
マスコミもたまには「あなたの常識はどういうことですか?」と聞いてみたらいかがでしょう。
「大相撲」「日本郵政」は日本を代表する組織社会にもかかわらず問題事象の受け止め方があまりにも軽いのも共通で、世間からも「あいつらしかたがないなぁ!」状態になっているのかもしれません。
日本社会の各所で「そもそも常識が常識でない」現象が起きていたらどうしましょう。
「自分の常識は他の人の非常識」などと言っていた上司がいたことを思いだしました。