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「地方国公立大学」の強化を! [少し政治的な話を。。。。]

「大学に行く」と言うことが特別なことであったのはいつの時代までだったのでしょうか?


最近では、おそらく、大学に行きたいものはほぼ入学できるという時代になっているのではないでしょうか。

不思議なのは、

●地元の大学に行かずに東京の大学を選ぶ若者が多いこと

●少子化と言われながら大学の数は減らないこと

●東京の大学に行けば生活費も高くアルバイトとセットであること

●一端、地元を離れた若者は地元に帰っていかないこと

等々。


「地方創生」、「地域活性化」、「移住」などと新しい言葉を並べてみても、生まれ育った地元を離れる若者が多いのも実情です。

・あるものは進学のため

・あるものは就職のため

ここに地方創生、地域活性化の秘密の一つが隠されているような気がします。


もし「地元にある大学が学業の場として強化されたなら」と思ってしまいます。



幸いなことに、今の日本には、47都道府県に

国立大学が必ずある

国公立の医学専門学部が必ずある

と言うことがあります。
ところが各大学の得意分野が強化されることもなく、また、得意分野が知られることもなく「偏差値」なるもので大学の価値が受験生にはメルクマールになってしまっているかのような状況です。

「〇〇」を学ぶにはあの大学でなければ

と言うような特徴があまりにも少なすぎます。


●今回の「新型コロナ」対応で際立った取り組みをした大学医学部の情報も聞こえてきません
「加計」問題の時、各県にある国公立大学の獣医学部、農学部に「獣医学科」の増設や新設をしようと言う動きもありませんでした

●「地方創生」と言いつつ、地域活性化のノウハウや技術力を地元の大学にどのくらい求めることができているのでしょうか


地元の大学あるいは生活費の安い地方の大学が力をつければ、若者の選択肢もずいぶん増えてきます
また、その地域で起業したり企業を誘致する条件の一つ「人材がいる」と言うことも具体化してきます。


今、「地方創生」とか「東京一極集中の緩和」をマスコミで唱える人たちの多くは「東京にいる人たち」です。

たとえは悪いですが「戦場に行かない人たちが撤退を転進と呼んだ」時代の構図と同じです。
すべて他人事です。


他方、地方の人が「地方創生」「地域活性化」と声を上げても、そこにあるのは「いくら補助金をもらうか」であって
・具体的に何をしてるのか?
・それは成功しているのか?
は伝わってきません。


新型コロナで分かったことの一つに、新宿のホストクラブのホストさんたちは地方から上京して寮のようなところで集団生活をしていたということです。

ホストなら大学に行かなくても務まるでしょう。
地方の若者の中には非正規の仕事をするために上京しているのか?と思ってしまうこともあります。


各地域の「大学のレベルが上がる」あるいは「得意分野が明確に」なれば、地元の高校特に実業高校まで活性化してくるはずです。

高度経済成長時代と言うのはそういう時代でした。
日本のように資源のない国がサービス業中心の社会になってしまったら国難の時には必ず不要なサービスになってしまうこともありがちです。


日本を変えるなら「地域の大学の強化」も大きな役割を持っているはずです。


選挙権は18歳まで引き下げられましたが、こういう視点で日本を見ている若者がどれほどいるでしょうか。。。。

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