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「新しい資本主義」ということ [みんなうすうす気づいている]

岸田首相が提唱した「新しい資本主義」という言葉があります。
多くの方が「いったいどんなことだろう?」と疑問を投げかけていらっしゃるようです。
おそらく岸田首相ご自身も具体的な答えをお持ちではないのではないかと思ってしまいます。


しかし、なぜか伝わってきます

どうしてかと言うと、「小泉、安倍、菅らが作った日本の社会構造の軽さ・脆弱さを一つ一つ見直そう」ということではないかと思えてしまうからです。

「成長」とか「分配」という言葉も「卵が先かニワトリが先か」みたいなところもあります。


ポイントは、
コロナが教えてくれた課題
軽・薄に稼ごうとする姿勢
「おもてなし」をもてはやすようなこと
ではないかと思います。

コロナ禍で大きな影響を受けた人たちはどんな仕事をなさっていましたか?
と聞いてみるとわかるかもしれません。


例えば、

1.「人出ビジネス」は雇用リスクが高い

「コロナで人流が止まった」影響を受けた人たちの雇用不安は尋常ではなかったはずです。
究極の選択をした時に選ばれなかったからです。


2.手に職がない人は切り捨てられやすい

簡単に働けるお仕事は簡単に仕事を失ってしまうということです。
なぜなら必要性の優先順位が低いからです。
多くの「ものづくり」ビジネスは幾度もの競争を切り抜けながら「必要性」を保ちながら生きてきたのですからコロナ禍の今でも競争を続けながら生き残っています。


3.最近すっかり影が薄くなった「接遇」という言葉

「接遇」とか「おもてなし」という言葉はビジネスの裏側で支えてくれていたものです。
「必要性」とか「クオリティ(品質)」を抜きにして「接遇がどうの」「おもてなしがちゃんとできている」などと言ってもビジネスは続きません。

「美味しいけど愛想がないラーメン屋」と「不味いけど接遇がいいラーメン屋」のどちらがよくはやるのかを考えたらわかることです。
あるいは「インスタ映え」「流行り言葉」「言葉の遊び」で流行っていたようなものは一巡すれば飽きられてしまうということでもあるでしょう。


今は「コロナ」というキーワードで括りましたが、「AI」とか「機械」あるいは「貿易」「国際競争」という言葉で括ると見えてくることもあります。



新しい資本主義」というのは、おそらく、「クオリティの高い日本社会に地道に作り変えて行こう」という合言葉のような気がしてならないのです。


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