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農業こそ「新しい資本主義」の切り札 [少し政治的な話を。。。。]

「アベノミクスのままでいいわけがない」と多くの方がお考えのことでしょう。

そこで岸田首相提唱の「新しい資本主義」です。
全体像が分からない等々の批判があるものの、「今の経済・産業構造を変える」ことこそが「新しい資本主義」なのです。

ということは、
アベノミクス下の不都合を否定または改革・改善すればいいのです。
机上の議論に陥ってしまうことなくもう少し現場の課題を見ていけばその方向性も見えてくるでしょう。

例えば「農業」です。
こんな課題があるのではないでしょうか?

農家の経営形態はどうか?
・・・高齢化と三ちゃん農業の先細り
耕作放棄地の広がり度合いはどうか?
・・・狭い、日当たりが悪い、水の便がないなどの条件の悪い耕作地が放棄されている
経営母体はどうか?
・・・「生業的百姓」でいいのか
補助金のバラマキでいいのか?
・・・補助金だけでは続かない
労働環境はどうか?
・・・社会保険や休暇がある職場かどうか

等々ピックアップすればいくらでもあります。
農業を精神論で語る方もかなりいらっしゃいますが、
食料安保の重要産業
輸入に頼らず自給割合を高める
輸出できる戦略商品
地方活性化の切り札の一つ
等々、もう少し産業として育成していくことが必要です。


そこでは、

1.少人数で経営できる体制づくり
~少子高齢化の中、若い人が現場に出たくなるような仕組みづくり

2.経営と資本の分離
~農地を持つ人、機械を持つ人、現場で働く人、収穫した商品を販売する人等々の機能分化

3.通年栽培あるいは通年ビジネス化
~作物は種を撒いてから収穫する(お金になる)までに時間がかかります
そして一年を通じて収穫できるわけではありません
そこで「温室栽培」「室内栽培」等々の研究と現実化
あるいは「副業」化

4.大学や実業高校の活用
~適地適作、有機栽培、品種改良、マーケッティング、輸出対応、保存強化、気象等々いくらでも研究余地があります
また、現場作業を省力化するための機械化、スマート化
などを研究・習熟するための「大学」「実業高校」の役割の期待

5.経営の透明化と株式会社化
~なんといっても「儲ける」(利益を上げる)あるいは働きやすい職場にするためには「株式会社であること」
そこには、公的資金を(劣後)資本として投入すること
儲かれば
・配当実施
・自社株買いや株式の売り出しによる株主の移転
・株式公開
を行うことも可能で投入した公的資金が戻ってきます

補助金のように単年度で垂れ流すのではなく「資本投入」することで安定した自己資金作りを目指す

6.地域の活性化を農業で行う
~農地があるのは都会の真ん中ではありません
・地方活性化の核となる産業づくりです
・大学や実業高校も生きてきます

7.マスコミにちやほやされない
ものづくりはマスコミがちやほやできないビジネスです
「消費」に光を当てると「美味しい」とか「安い」とマスコミがちやほやしてしまいます
「そんなことで汗をかいてどうする」という思いがいっぱいです
そして飽きられ忘れ去られてしまいます
世の中に不要なものは相手にされないし、「それじゃぁこれは」と簡単に方向転換できるものではありません

ことなどが必要です。

要は「百姓に農業を任せるな」ということです。
農業会社の社員さんになりたいと思う人が増えるような産業・企業に変えていくことが必要です。


「新しい資本主義」のポイントは「現場で働く人により多く分配できるか」です。
食料安保
地域活性化
輸出戦略物資
周辺産業の活性化
という複数の目的を併せ持つのが農業です。


アベノミクスは「買い物(消費)ビジネス」が中心でした。
これでは「所得の先細り」「蓄財の減少」「浪費」[→]「生活困窮」化が目に見えてきます。
これらは「家の中で行う仕事」が中心になってしまいます。


資源の少ない日本が「消費ビジネス」ばかりやっていても日本国民の生活は豊かになりません。
相応に利益率が高く
現場で働く
すそ野が広い
学問が生きる
というビジネスを目指さないといけません。

それが「新しい資本主義」なのです。





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