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経営は「売上」よりも「利益」を重視 [仕事についてのエトセトラ]


いよいよ3月末です。
多くの株式会社では「決算」の時期でもあります。

ところで、一昨日のニュースの中に
ファーウェイ、29%減収 純利益は76%増―21年決算
(時事通信)というのがありました。

中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が28日発表した2021年通期決算は、売上高が前年比29%減の6368億元(約12兆4000億円)だった。米政府による半導体の輸出規制が続き、スマートフォン販売が低迷したものの、純利益は同76%増の1137億元となった。
(時事通信 22.3,28)

米政府の規制もあり売上が減るのはわかりますが、「純利益は同76%増の1137億元」ということには驚きです。

・いったいどの部門でこんなに利益が出たのでしょう
一時的なもの(特別利益)なのか仕組み的なもの(営業利益)なのか
興味のあるところです。


企業業績の議論に慣れていない方の中には「売上」をメインに評価される方も多いのですが、やはり「利益」があって初めて企業の評価をすべきものなのです。

どんなに売上げが多くても赤字であったり利益率が低いようでは
何のために商売やっているの
だから賃金が低いのでしょ
(※人件費を削って利益を出しているケースは要注意ですが)
等々ということになってしまいます。


ところで「売上」を見るにしても「利益」を見るにしても、ポイントは、
どの部門でその多寡は生まれているのか?
②「売上」「利益」ともに一過的(一時的)なものか?常態的なものか?
1人当たりの「売上」「利益」はどうか?
既存事業(既存店)での「売上」「利益」はどうか?
の把握も重要です。


企業経営の意義は「その利害関係者にとってより良いものか」によって評価されることが多いようです。
※利害関係者~消費者(顧客)、従業員、株主、債権者、仕入先、得意先、地域社会、行政機関など

コロナ禍であらためてクローズアップされたのは企業経営の役目あるいはその効果がとてもアバウトだったこと。
だから「給料が安い」「値上げができない」「下請けがコスト高を転嫁できない」等々現象面の指摘ばかりで「どこにメスを入れるのか」が見えてこないことです。


昨日もテレビの番組では「コスト度外視のような飲食店の様子」がおもしろおかしく取り上げられていました。
「もし儲かっていないのなら文句は言わないように」
「もし儲かっているのならその秘訣は何?」
と言いたくなりました。


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