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「凡事徹底」と「コロナ」と「クラスター」と [新型コロナ]


おそらく多くの組織や施設や企業では「新型コロナ」の感染防止に向けていろいろな対策に取り組まれていらっしゃると思います。

しかし、今なお「クラスターが起きた」というニュースはなくなりません。
同じような指針に基づき丁寧に取り組まれていてもなぜか結果が違ってしまいます
「たまたま」とか「なんで」と言いたくなりますが、命に関することなので弁解無用になってしまいます。


かつて訪れた東北にあるIT関連の工場のこと。
どうしても不良品率が高いのが経営者の悩みの種でした。
「新鋭工場なので仕方がない」「儒k連弩もあるし」と言ってもいつまでもはお客様も時間も待ってくれません。

入口では「粘着マット」を踏み「エアシャワー」で身体を洗う仕組みにもなっていました。
しかしながら多くの足跡を見る限りでは、
●粘着マットを踏まない
●エアシャワーの隙間を通る人もかなりいる
様子です。
まずここでの徹底ぶりが疎かな感じがしました。

そして、製品を作る機械のそばにあったゴミ袋の中には「粉の入った米袋」が。。。。
まるで家庭のごみ箱の発想です。
ほんとうの原因は他にあるとしても「一事が万事」という気がしました。


そこでふと思いだしたのが「凡事徹底」。
私がこの言葉を初めて知ったのは、和歌山にある「セイカ」という会社の故竹田会長の言葉からでした。

おそらく二つある彼の「座右の銘」の一つだったはずです。
その著「『黄色の道』への我が人生 我が事業」の巻末にも記されていらっしゃいます。

セイカグループも、私が創業の年に掲げた「何くそ魂」をもち、「凡事徹底」の精神で今後も一歩一歩前進していってほしいと思う。

と。


当たり前のことをあたりまえにやれるようにすることが、厳しい中で生き残りの方法だと思うんです。『凡事徹底』ですよ。
(これは、氏の著:『黄色の道』に収められている金沢大乗寺松野宗純氏の言葉です)


竹田会長が工場を回られる時は、皆さん「ピリピリしている」と氏を知る人がおっしゃっていました。
短い期間でしたが、仕事の場で、食事の場で、ゴルフの場で色々とご教示をいただきました。

こんなストイックなこと、「日本だけのことだろ」とおっしゃるなかれです。
当社の主力販売先の一つは、アメリカの有力メーカーD社です。


かねてより、竹田会長の口ぐせの一つ「凡事徹底」に感銘を受けていたところですが、
日本経済新聞「私の履歴書」(2012.03.13)の中で、大和ハウス工業の樋口武男会長がこの『凡事徹底』をおっしゃっています。

・・・・・私はこれを「凡事徹底」と呼ぶ。こうした普段の積み重ねが信用につながる。
と。


コロナ対策の一つはこういった「マスク」「手洗い」「三密防止」「ソーシャルディスタンス」「加湿」等々、凡事を徹底したうえでいろいろと意見を言うこともきっと必要なのだと思います。

「クラスター」が出た施設の皆さんはおそらく思い当たる話があるはずです。
そういうことも表に出し「他山の石」となるようにしないといけないと思います。

同じことを繰り返さない
ことこそ私たちにできるアナログなコロナ対策なのです。


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