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「倒産」が減り「廃業」が増える [どう受け止めたらいいのか]

「景気がいいような悪いような」そんな世の中です。

肌で感じる景況感は「そんなに良くないんじゃないの?」であったとしても、派手な「企業倒産」のニュースが報じられることもなくなり、世の中全体が「暗い」と言った状況でもないようです。

㈱東京商工リサーチ さんのデータを借りると、

2009年 15,480件
2013年 10,855件 
2014年  9,731件
2015年  8,812件
2016年  8,446件
2017年  8,405件
2018年  8,235件
と減少の一途です。
この10年間の平均が10,814件ですから、その減少ぶりもよくわかります。

(参考)
〇㈱東京商工リサーチ 全国企業倒産状況
https://www.tsr-net.co.jp/news/status/yearly/2018_2nd.html
http://alox.jp/dcms_media/other/190118_kensuu.pdf
http://www.tsr-net.co.jp/news/status/transition/

〇㈱東京商工リサーチ 企業倒産で振り返る「平成」30年(後編)
https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20190425_03.html


アベノミクスとの因果関係はよくわかりません。

企業経営を取り巻く環境に目を向けると、
手形取引の減少 で不渡り倒産 が減った
銀行貸出の減少 は借金する人が減ったことを意味している
非正規労働の増加 は雇用トラブルが少ない
サービス業の廃業 は目立たない
というようなこともあるのかもしれません。


ただ、「休廃業・解散企業」動向を見ると、右肩上がりで増えているようです。
㈱東京商工リサーチ の分析では、「高齢化による事業承継が難しい課題がより鮮明になってきた」と。

2013年 34,800件 
2014年 33,475件
2015年 37,548件
2016年 41,162件
2017年 40,909件
2018年 46,724件

(参考)㈱東京商工リサーチ 「休廃業・解散企業」動向調査
https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20190121_01.html


数字で見る企業経営の破たんの状況はこんな感じですが、「産業政策は?」と思い浮かべた時に今一つ不安が残るような気がします。


バブル崩壊を境に徐々に需要は低迷。この間、好不況を繰り返しながらもデジタル化に後れをとり、2018年9月期の売上高は●●●にとどまっていた。そうしたなか、×××社長が他界し、事業継続が困難となり、今回の措置となった
ある企業の倒産レポートの中の言葉です。


企業は静かに消えて行くのかもしれません。


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