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「農家」と「外国人技能研修生」と「ネットカフェ難民」 [新型コロナ]

「新型コロナ」は日本の社会システムの隘路というか「陰の部分」にも光を当ててくれそうです。
平時にはいろいろ言っていた方も、この「新型コロナ」に伴う緊急事態にはダンマリになってしまっている人もいます。

昨日(4月14日)のテレビ番組では、「外国人技能実習生」が入国できないため茨城県の農家が廃業の危機にあるような話を報じていました。

●「外国人技能実習生」が来ないと作業する人がいない

●後継者もいないので廃業も視野に入っている

と言ったものでした。


どこか変です。この話。

そもそも「技能実習制度」というのは、

技能実習制度は、我が国で開発され培われた技能、技術又は知識の開発途上国 等への移転を図り、その開発途上国等の経済発展を担う「人づくり」に協力することを 目的とする制度

※出典
●厚生労働省「技能実習制度 運用要領」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/global_cooperation/01.html

●厚生労働省「外国人技能実習制度について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/global_cooperation/index.html


よく言われているように、「外国人技能研修生」は労働力ではないのです。
「技能研修性」の使命が終われば彼らはいなくなるのです。


今回の「新型コロナ」対応に伴う「休業要請」では「ネットカフェ」にこんなにも「ネットカフェ難民」がいたことも露見しました。

彼らがこういう農家の仕事を手伝ったらいかがか。。。。
もちろん行政が「寮」のような宿泊所を作って住み込みで働いてもらうのです。


あるいは(地方に行くとよく聞くのですが)「農業をやりたいという移住者」によく出会います。
彼らの姿を見ると、「なんでこんなところで農業をしたいの?」「食べていけるの?」などという人たちも数多くいます。
なんとなく「移住」という魔法の言葉の逃げ道理由のようにお話しされる方もあります。


また、この「農家」は「後継者がいない」のですから、「廃業」なさるのも時間の問題です。


国策で「農業」株式会社を作って、移住者やネットカフェ難民の皆さんを雇い入れたらいかがでしょう。
件の農家には、農地や農具を貸していただくとか、農業のアドバイザーになっていただきます。


こんなことでもしないと、日本の農業は衰退を続けてしまいます。
「寝るとこもなく仕事が不安定な」人がいて、さらには「農業がやりたいという」移住者もいる
こういう人たちがいろいろなスキルや得意分野を持ち寄れば日本の新しい農業も生まれてくるはずです。


私が「株式会社」にこだわるのは、
●社会保険のある職場
●休暇や福利厚生のある職場
●補助金等の投入の流れが決算上わかりやすい
●決算により利益が把握しやすい
●子会社化がしやすい
ということがあるからです。


今回の「新型コロナ」でいろいろとあぶりだされたことは医療制度だけではありません
こういう日本の産業を支える政策も待ったなしなのです。

異常事態宣言が出てもダンマリを決め込んでいる国会議員のみなさまにはせめてこういうことを考えていただきたいと思います。

テレビなどのマスコミでタレント然とちやほやされる政治家の皆さんも今回のような「異常事態」には無言(何もできない)のですから。


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