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「10万円」は貯蓄に [新型コロナ]

いよいよ現金給付10万円の支給が始まります。

今日明日の資金繰りがたいへんという方には朗報です。
ただ、来月はどうしようという不安もよぎります。

中には、「何に使おうかな」と10万円の使い方に思いを巡らせている方もいらっしゃるはずです。

たとえば、

「生活費」の中で知らない間になくなる

と言う人も多いはずです。
預金口座においておけばそうなりがちです。

「欲しかったけど買わずにいたもの」を買おう

テレビの買い替えなどがそうかもしれません。
今のでも困っていないけどそろそろ潮時かもしれないと思っていた矢先の10万円です。

「孫や親にプレゼント」しようというお考えの人もあるはずです

「空から降ってきたお金」ですから、厭うこともありません。

「旅行に行こう」

ずっと「外出自粛でどこにも出かけなかった」自分へのご褒美です。
「旅先の観光産業の応援にもなるしね」と言ったところでしょうか。
※海外旅行に行ってしまったら日本ではなく「〇〇国」の応援になりますが。

「寄付」をしよう

本来もらえなかったかもしれなかった方には
・「何か世間様のお役に立つことに使いたい」
・「そうだ寄付しよう」
・「10万円全額は無理だけどいくばくかは寄付できる」
・「こんな時だから私も協力しなくちゃ」
というお考えも生まれてくるはずです。



私はと言うと「貯金」(貯蓄)なさることをお薦めします

理由はと言うと、

「寄付」の対象は本来行政が対応すべきことが多い。

●今まで「地方創生」「地域活性化」などの名目でゴールも定めずにお金を使ってきた行政ぶりのツケが来た点を踏まえずに「寄付」することは一種のモラルハザード(倫理の欠如)になってしまいます
本来なら、「財政・行政資金の使い道、使い方を監視・チェックする」ことこそ国民や住民の皆さんの役目なのです。

民間企業や家計なら「やりくり」とか「優先順位の見直し」でうまく対応していることに安易に資金援助をしてしまうことになってしまいます。
今のところ「支出の見直しをした」という声が聞かれません。

●今回の支給事務はかなり大変です。マスクを配るのとはわけが違います。
「早く」とか「公務員さんがたいへん」とご心配されるのなら「受け取らない」という選択で事務作業の負担を軽減することの方が得策です。

●「自分なりに考えて」は正しいのか?
私には「自分の選んだところに寄付」というのはある種のわがままにも見えてしまいます。
「受け取らない」ことで財政・行政資金の使い道や使う量を増やすほうが優先です。
「政府や行政が信用できない」とおっしゃる方は「参政権の放棄」にも似たものがあります。


「景気対策」としてお金を使っても一過的・一時的なものに過ぎない。

●今回の「新型コロナ」「緊急事態宣言」でわかったことは、「利益率の低い自転車操業の企業が多い」ということ。
「安定した雇用」を考えるのなら、利益率の低い(儲けのない)企業には退場していただきましょう。
・そもそも「後継者不足」で「人手不足」だった企業も多かったはずです。
延命を図るよりも「強い企業に残っもらう」という選択もあるはずです。
・ご商売をなさっていらっしゃる方の合言葉に「同業者の倒産は自社の業容拡大」という言葉があります。
「強い企業」を作るというターニングポイントなのです。


「緊急事態宣言」が解除されても急には世の中はよくならない。

今回は「もらえない人にももらえることになった」ということがあります。
もし「新型コロナ」の蔓延がだらだらと続いたらどうなるでしょうか?
「緊急事態宣言」が解除されたからと言っても急に事態が好転するわけではありません。
「次の時もあなたはもらえますか?」という不安もあります。

今は世界的に「新型コロナ」で弱っていますが、「あなただけが困った時はどうしますか?」
つまり、今は世の中のベクトルがほぼ同じ方向を向いていますが、時間の経過とともにこのベクトルにもばらつきができてくるはずです。
いつも勝ち組でいることは難しいのです。

今回の「新型コロナ」では「明日のお金がない」という声がありました。
そういう時に余裕を持って向き合うためにも「貯蓄」なのです。

「金利が低い時に貯蓄しても」と思っている人はお金がたまらない。
「金利」は「物価上昇率」と表裏の関係があります。
預金金利だけが低いのではありません。逆にこういう時期に「金利の高い運用」を求めても「ない」というのが実情で、欲をかけば「詐欺に引っかかる」ようなことが間々あるものです。

「あの世にまで持って行けない」等の屁理屈よりも「現世の安心」を優先しましょう。
「経済的なゆとり」はやはり生活や気持ちの余裕に繋がります
「金は天下の回りもの」などと強がることもないのです。


たかが「10万円」でしょ
この程度の金額で銀行に行っても
などと言うなかれです。

ネットバンキングでの預金をお薦めします。
●金額:10万円
●期間:1か月
「元利」自動継続
●金利:金利は当てにしない
ということでいかがでしょう。

私は資金的な余裕ができるとこういう定期預金を作ることにしています。
元利自動継続」というところがミソです。
そして資金不足が起きると「何とか繰り回す」か「これらの預金を中途解約」することにしています。
金利が安いこの時期ならばこそ「中途解約」の自由度も高まります

ネットバンキングなどやったことがない」という方なら近い将来のことを踏まえてこの10万円で練習なさるのもいいかもしれません。


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