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現金給付「10万円」を早く配るには (「もらう?」「もらわない?」) [新型コロナ]

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた経済対策として、安倍首相が「所得制限を設けず国民に一律10万円を給付する」考えを示したことについて、
麻生太郎財務相は17日の記者会見で「手を上げた方に1人10万円ということになる」と述べた。申請に基づいて給付する自己申告制になるとの見方を示した
(2020年4月17日 朝日新聞)
ことから、
ワイドショーのような番組では、
もらう
もらわない
の宣言合戦のようなものもありました。

マスコミというのは大事が起きるとパニクルものだなぁ!と笑ってしまいました。
麻生財務大臣が言った真意はどこかにあるはずです。
おそらく麻生さんの話は的を得ていたはず。いけないのは「手を挙げたら10万円」という横柄な話し方だったのでしょう。


どうやらマスコミ人にとってはとても重要なことのようですが、「早く」というのなら「どうしたら早く生活困窮者にお金が渡るのか」を考えた方がよさそうなものです。


「早く渡すには国民一律がいい」とおっしゃる方は多いようですが、

母集団が多いと事務の現場は手間がかかる
・銀行などの入金口座の確認は意外と面倒
・返事がない人には事務方から聞かなければいけない
・口座相違などがあれば再確認が必要

「もらわない申告」があった方が「未申告者」に確認する手間が減る
・「入金口座」情報を提出しない人がいたら再確認が必要となる

「住民基本台帳」との照合ではなく「マイナンバー」との照合の方が早い
・確定申告をなさる方なら「マイナンバー」はご存じのはずです。

など、支給事務の現場の意見を聞く必要があります


「早く」とコメンテーターの皆さんが一様におっしゃいますが「あんたらは後でもいいいでしょ」と言いたくなってしまいます。

「早く」と時間的余裕のない方も確かにいらっしゃるはずです。
例えば「家賃が払えない」など。
しかしこういう方々の「来月の資金不足」はどうなるのでしょう?

私が思う「早く」は一週間程度だと思うのですが。。。。

「生活者困窮者支援」から「国民への見舞金」に変わってしまったことで「早く」の意味合いも変わってしまうかもしれません。


私には、「もらう」とか「もらわない」とテレビ画面を使っておっしゃる方々の気持ちがよくわかりませんでした。
「あなたたちが議論するほどのことでもないでしょ!」「優先すべきことはほかにあるでしょ!」と言いたくなってしまいます。


「見舞金」なら今すぐもらわなくても困らない人も多いはずです。
なにせ「外出自粛」の常態では銀行の口座に入れておくだけという頼もしい人も多いはずです。


今頃は「ふるさと納税」のカタログをご覧になっている方もそれなりにいらっしゃるはずです。
特に売り上げの落ちている「お肉」「お魚」の返礼品のところに狙いを定めて。。。。

もらった税金で返礼品付きの税金を払う」という現象も起きてしまいます。

世田谷区では昨年度の「ふるさと納税」による流出額は50億円を超えました。
このままでは、「ゴミの収集」とか「道路のセットバック」などにも影響が出てきそうです。

地方創生やふるさと納税という制度もしばらくお休みするということも考えた方がよさそうです。





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