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「ポスト安倍」:日本の総理大臣像を語れ! [少し政治的な話を。。。。]

長きに亘る「安倍首相」にもいよいよ退陣予報が発令されてきました。
明らかに今までのような勢いはないようです。


「森友」「加計」「桜」「アベノマスク」「コロナ無策」「検察人事」「河井夫妻逮捕」等々と続けば、かつてならどこかのタイミングで辞職なさっていてもおかしくなかったレベルです。


不思議です。
「野党がだらしないから」と言う方もいらっしゃるかもしれませんが、昭和60年代(1980年代)くらいからの歴史で見ると、野党が倒閣したというよりは与党(自民党)内部での倒閣の勢いが「総理大臣の顔を据え替えた」と言うのが実情でしょう。


巷間と言うかマスコミ的には「ポスト安倍」の固有名詞が取り沙汰されていますが、盛り上がりませんし現実的な話題になってきません。
「なりたい」人はいらっしゃるのかもしれませんが、取り沙汰される「AさんBさん」の「実状」も浮かんできませんし、そもそも「どういうお考えの方なのか?」「どういう存在感を持っていらっしゃるのか?」がまるで伝わってきません

マスコミ特に民放各局の伝え方も「NHKの紅白歌合戦の大トリは誰か」的な伝え方です。
つまり「ポストが人をつくる」から「誰でもいい」のですよとでも言っているようなものです。
日本の総理大臣は事実上「国会議員票」と「自民党員票」で決まる現実がありますから、「政策がどうの」「地方での人気がどうの」と言ったところで「国民の意思」がそこに反映されているとも思えません。
特に「小選挙区」制度には「死に票」が生まれやすいし、「比例制」は「AさんBさん」に口出しできません


今は具体的な人物の人気投票をするのではなく、「あるべき総理大臣像」を語ることをやってほしいのです。

私も思いつきませんが、誰かが切り口を示していただいたらそこに固有名詞を当てはめていくこともできます。


私は昭和の時代から選挙権を持っていますが、最近の日本の政治社会では二つの大きな変化を感じました。

一つは、「新型コロナ」に取り組む小池東京都知事の発信力・行動力です。

彼女の素晴らしいのは、
●都庁の行政組織の上に乗っかり自分の言葉で都民に政策を披露した
●築地、豊洲問題もそれなりに着地させている
●「七つのゼロ」に見られる提案はいずれもが政策課題の切り口として一般化してきた
という点が挙げられます。
強いていえば「女性」だからなのか「マスコミ出身」だからなのか「言動が派手だから」なのか政策以前のレベルでマスコミの標的になりやすいところが残念です。
また「マスコミキー局のお膝下」だけに批判されやすいということもあるようですが、これほどまでに各政策がマスコミで取り上げられる知事も珍しくもあります。

「希望の党」批判についても「野党がだらしない」論をぶつ人には批判する資格もありません。


一つは、「イージス・アショア」の停止問題です。

今までのやり方なら「金額」「国際的な影響」「国防という政策の重み」等を考えれば「総理大臣が発表する」レベルの話だったはずです。
ところが、ある意味突然「防衛大臣が発表」した点はすごく驚きます。
●「内閣」内の都合なのか?
●河野防衛大臣のすわりのよさなのか?
とても興味深い話です。

うがったマスコミは「辺野古中止」のシグナルではないのか?という話しまで伝わってきます。


国際政治的にも国際政治的にも、今の時間帯は、「AさんBさん」と言う固有名詞の人気投票をする前に「あるべき総理大臣像」を議論する時間のような気がします。


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